ジスロマックは扁桃炎にも効果あり

ジスロマックと言えばクラミジアの感染症やマイコプラズマなどにも効果のある抗生物質で有名ですが、扁桃炎にも効果があります。扁桃炎はカゼと似ているので間違いやすいのですが、カゼ薬では治りません。しっかり殺菌をして治しておきましょう!

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1回飲めば数日間は効果のある「ジスロマック」とはどんな薬なのか?

ジスロマックはマクロライド系のアジスロマイシンを主成分とする抗生物質であり、特に性行為感染症である性器クラミジアや淋病、マイコプラズマなどに対して効果的な治療薬とされるタンパク阻害薬です。

ジスロマックは1回の服用で数日間の効果

ジスロマックは、マクロライド系の14員環抗生物質エリスロマイシンの基本骨格ラクトン環に窒素原子を付加したアジスロマイシンを主成分とすることで体内の組織間隙を遊走する食細胞に取り込まれ易くなり、感染組織や炎症組織への医薬成分の移行性を血中濃度の10倍~100倍に高め、少量の服用量でも治療に必要な医薬濃度を実現しています。

更にこの治療薬は、小腸で安定的に長時間にわたり医薬成分の放出を制御するマイクロスフェアを導入することにより血中半減期を68.1時間と非常に長くすることで、時間依存性の医薬効果を1回の服用で数日間〜1週間程度長期にわたり維持出来るように改良された非常に医薬効果の長い治療薬です。

その為、性器クラミジアの治療ならば、アジスロマイシン力価で1gを数回に分けて服用するだけでも治療を完了することが出来ます。

マイコプラズマ属にも効果的な抗生物質

またこの抗生物質は、マイコプラズマの細菌に似た微生物によって引き起こされる非定形肺炎とも呼ばれるマイコプラズマ肺炎にも効果的な治療薬です。

マイコプラズマ肺炎は、2週間〜3週間の潜伏期間を経て発症し発熱や倦怠感、頭痛などの初期症状の後に咳や喘鳴などの症状が現れます。しかし2週間程度のジスロマックなどのマクロライド系の抗生物質の投与で完治します。ジスロマックの作用機序としては、細菌のタンパク質を合成する細胞小器官リボソームのサブユニットと結合することで、菌の遺伝子情報に基づきタンパク合成に必要なアミノ酸を移動させるトランスポーターRNAの働きを抑制し、菌の成長及び増殖を阻害します。

妊婦も服用が出来る安全な抗生物質

しかし、人間の細胞小器官リボソームに対しては悪影響を及ぼさないので、服用によるアレルギーなどの症状は無く安全性が高い治療薬とされています。

その安全性の高さから、胎児の新生児結膜炎や肺炎などの誘因となる産道感染を防ぐ目的で、妊娠20週目〜妊娠30週目を目安にジスロマックが投与されるケースも多くあります。またマイクロスフェアを導入したことにより、従来のマクロライド系抗生物質の問題点とされていた消化液の影響による胃痛や吐き気、嘔吐、食欲不振などの胃腸症状の発生回数が軽減されており、従来の治療薬よりも安心して服用することが出来る治療薬です。

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